Ngraphの使い方

結構Ngraphに関するアクセスが多いのでNgraphの使い方あたりを書いておこうと思います。

作成の流れ

  1. NgraphをDLし解凍する。
  2. グラフにしたいデータをcsvやdatで用意する。
  3. Ngraphにぶち込む。
  4. 体裁(軸・凡例・タイトル)を整える。
  5. 保存する。
  6. 拡張メタファイルで出力しベクター画像として保存する。(論文・発表にはこれを使う)

グラフの作り方

まずNgraphをダウンロードし、適当なところに解凍し本体を開きます。下のように4つのウィンドウが開きます。一番大きいのがメインウィンドウです。

次にグラフにしたいデータをcsvやdatファイルで用意します。こんな感じで。

作成したら、メインウィンドウの上にドラッグ&ドロップ。

こんな画面が出るので右の方にある『読み込み(L)』をクリックし先頭の行にデータ以外がある場合は先頭スキップ行に数字を入れます。ここでは一行だけスキップするので1を入力。次にOK→OKをクリック。

ではメインウィンドウの上の方にある鉛筆マークのDrawをクリックしてみましょう。グラフが描写されましたでしょうか。軸が縦と横逆だ!という方はAxis Windowのデータをダブルクリックし、カラムという部分をいじってみてください。基本的には使い方は以上です。あとは体裁を整えればこんな感じの論文に出せるまともなグラフが書けます。プロット点の○と×が歪んで見えると思いますが、HTML上ではemfやwmfファイルを表示できない(ブラウザによっては表示できたりもする)のでしかたなくpngファイルで表示しているためにそう見えてしまいます。wordなんかにemfファイルでちゃんと貼ればゆがんだりはしないのでご安心を。高解像度でpngファイルを作れば歪みませんが大きなサイズのファイルを上げられないので^^;

その他設定の仕方

大事なのは設定し終わったらDrawを押すこと!

軸を設定したい

Axis WindowのfX1が横軸、fY1が縦軸です。それぞれダブルクリックすると設定ウィンドウが開きます。最小値、最大値は意味そのまんま。増分と分割数をいろいろいじれば軸は自由自在です。軸の数字は設定ウィンドウから目盛数字をクリックし、範囲の間隔を1にすると区分ごとに数字が出ます。
fU1やfR1などがあることにお気付きと思いますが、左右や上下で軸の違うグラフを書くときにはそれを使用します。

軸に名称を付けたい

メインウィンドウの左にある「T」というボタンをクリック。文字を挿入したいところをクリック。テキスト入力して、サイズや色を決めてフォントを決めて(英語ならTimesがおすすめ)OK。方向を9000にすると直角に傾けられます。
下付き文字は「A_1」などと入力。
上付き文字は「m^2」などと入力。
上付き文字や下付き文字の解除には@を使う。例えば「体積 [m^3@]」など。

プロットのマークを変えたい

Data windowの変えたいデータをダブルクリック。プロットの種類や色大きさ等が変えられます。

マークの間を線分でつなぎたい

Data windowのデータをクリックし、Insertキーを押します。Data windowにデータが増えましたね?どちらかのプロットの種類をlineにすれば完成です。

ファイルの特定の行を読み込みたい

Data windowのデータをダブルクリックし、カラムというのが読み込む列を示しています。

グラフを保存したい

元データと同じ場所にパス情報を「relative」で保存がお奨めです。グラフをUSBメモリなんかに持っていくときも元データを同階層に入れとけばグラフがちゃんと見れますし、元データを修正したくなったときも簡単に修正できます。

データの飛び・無い部分を飛ばしてグラフを書きたい

データが一部欠損したり、エラー値があったりするとその値を飛ばして表示したい時があると思います。その時は「|」←これを入れておけばだいたいOK。

その他便利な機能・覚え書き

・Data windowの特定のデータをクリックしTabキーで表示非表示の切り替え。
・単位をmからmmにするときなど元のcsvファイルを編集せずとも、メインウィンドウの電卓マークでYを選択し「Y*1000」などと入力すればよい。
・出力からwmfとemfファイルでの出力ができる。
・データ数が多い場合は設定→ビューワーから自動再描画のチェックを外しましょう。
・同じ様なグラフをたくさん作る場合は読み込み先の設定のみを変更すれば簡単です。

記事を書いた日2017年10月

文責 ellery459

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