配管・継ぎ手の材質

実験装置を組み立てる際に配管・継ぎ手を使用します。設計した孔に使用できる継ぎ手を探すわけですが(実際は順序が逆ですが)、カタログを見て選ぼうとしても材質がたくさんあり、どれを選べばいいかわかりません。SS400が鋼ってことぐらいしかわかりません。400は確か引張強さだったと材料学で学んだような…。

というわけで目に付いた良く使うであろう材料をまとめてみました。

材質
材料名称 材料記号 備考
SS400 構造・建築用鋼。400というのは引張強さ
ステンレス鋼 SUS304 クロム・ニッケル・鉄の合金。
SUS316 クロム・ニッケル・鉄の合金。
ステンレス鋳鋼 SCS13A クロム・ニッケル・鉄の合金。
SCS14A クロム・ニッケル・モリブデン・鉄の合金。
炭素鋼 S25C 25は0.25%炭素含むという意味
SGP 配管用炭素鋼鋼管のことを指してSGPというらしい。配管用に広く使われている鋼。
黒心可鍛鋳鉄 FCMB270 Ferrum Casting Malleable Blackの頭文字らしい。鋳鉄の炭素の析出形状を変えることにより、より強度を増した材料。
黄銅・真鍮 C3604 快削黄銅。銅と亜鉛と鉛の合金。3604という数字はただの記号
C3771 鍛造用黄銅。3771という数字はただの記号
表面処理
表面処理名称 備考
亜鉛めっき より腐食に強くなる。鉄へのめっきの場合、傷に強い。
ニッケルめっき より腐食に強くなる。鉄へのめっきの場合、傷に弱い。
四三酸化鉄被膜 フェルマイト処理・黒染めなどとも呼ばれる。鋼の表面にFe3O4の酸化被膜を作り、あらかじめ錆びさせておくことで耐食性を良くしたもの。腐食が進行していく赤さびはFe2O3である。

配管や継ぎ手に使われている材料を拾ってきたので、当然全部腐食に強いという当たり前の結果に…。

記事を書いた日 2013年 3月

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